マイナス・ゼロ

マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)
あまりの暑さによく眠ることができず、
完全に昼夜逆転してしまったので、
会社の夏期休暇ということで休みにしました。
で、図書館から借りてきたこの本を読んでいました。
東京の戦前戦後を舞台にしたタイムトラベル小説です。
昭和45年に書かれたものとは思えないほど、現在でも十分に通用します。


以下、少し内容に触れます。


読み終わって、これは日本版「夏への扉」だと感じました。
読んでいてちょっと気になったのは、昔の日本の描画部分が長いかなと感じました。
リアリティを持たせるためには当時の風景を細かく描画するのはありだと思いますが、
私がその時代についてあまり詳しくないため、分からないことが多かったです。
自分よりもっと上の年配の方、出版当時の人たちなら、懐かしく読めたのかもしれません。
いずれにしても、面白かったことには違いないので、作者の他の作品も読んでみたいと思います。


追記
読むきっかけとなった記事
http://book.asahi.com/bestseller/TKY201004140182.html