カナクのキセキ

カナクのキセキ1 (富士見ファンタジア文庫) カナクのキセキ2 (富士見ファンタジア文庫) カナクのキセキ3 (富士見ファンタジア文庫) カナクのキセキ4 (富士見ファンタジア文庫) カナクのキセキ5 (富士見ファンタジア文庫)
カナクのキセキシリーズも最新刊の5巻でついに完結。
帯や背表紙に書かれているトゥルーエンドという文字にちょっと笑いました。
どちらかというとマルチエンディングのゲームで使われる用語だと思っていたので。
まあ、たしかに最後は落ち着くところに落ち着いたという感じでしょうか。
全編、各章が表と裏の二つで構成されているので、
まるで別の二つのストーリーを読んでいるかのようです。
何かの拍子にストーリーを思い出したとき別の小説だったかなと思ってしまうこともありました。
マップや魔法などの設定がなんとなくロールプレイングゲームを思わせます。
とにかく全部読んで思ったのは1巻の完成度が非常に高いと思いました。
切ない終わりになってしまいますが、ここで終わってしまってもいいと思えるほど。
場合によっては1巻だけで終わってしまうことも考えて書かれているように思います。
作者はこれがデビュー作というので、次の作品がどういうものになるのか気になります。
次の作品も読んでみようと思います。